アメリカ滞在での事実上の初日となる3月2日。長旅の疲れもあり、ベッドから起き出した頃には午前10時をまわっていました。しかし、ぐっすりと眠れたおかげで、意外にも時差ボケの影響はほとんどありませんでした。いや、時差ボケにも気付かないぐらいテンションが上がっていたのかもしれません。なんと言っても、今日はいよいよラプターズ戦の観戦ですからね! うおー、朝っぱらから燃えてきたぞー! とりあえずシャワーを浴び、日本から持ってきたカロリーメイトをかじりながら今日の予定を検討。試合開始は午後7時半、アリーナの会場は1時間前の午後6時半なのでまだかなり時間があります。うーむ、どうしたものか‥‥。実を言うと、試合観戦以外の時間に何をするかは全く決めてないんですよねぇ。はっきり言って、行き当たりばったり。(笑) ということでで、とりあえず今日のところは、ホテルの向かいにあるショッピングモール Bayside Market Place(以下、Baysideと略称)をぶらぶらすることにしました。観戦記用の写真も撮らないといけませんからね。とりあえず、記念に部屋の写真でも撮っておくか。パシャ、っと。 移動用の小さめのバッグとカメラを持って、いざ出陣。とりあえずホテルの外に出てみると‥‥燦々と照りつける太陽、透きとおるような真っ青な空、肌に心地よい風‥‥何じゃぁコリャァ!<優作風(笑) 快適だ、快適すぎる‥‥こんなに快適でいいのか‥‥。いやぁ、さすがは多くの有名人が避寒地として滞在するリゾート地ですね。この心地よい空間を早速フィルムに収めよう。まずは宿泊しているホテル。 ちなみに私の部屋は、玄関の上にある「Holiday Inn」という看板の左下の辺り(2階)でした。続いて、ホテルの玄関前 から見えるAAA。 ホテルからわずか500mという近さです。これなら試合会場までバスや電車を利用する必要もなく、試合後の帰りの足を心配する必要もありません。ホテルは少し割高でしたが、これだけ絶好の立地なら文句なしです。ホテル内には、宿泊客が自由に使用できるパソコンルーム(当然ネット接続可)やレストランもあり、ホテルの向かいにはBaysideもあるので、ヒートの試合を観戦される方にはこのホテルがイチオシです。さて、お次はホテルの前を通るビスケイン通り。 向こう側が車道、手前側が駐車スペースになっています。そして、ホテルの向かいに位置する巨大なショッピングモール、Baysideの入り口。 Baysideは観光客向けの大きなショッピングモールで、土産物屋や雑貨屋など多くの店が並んでいます。高級ブランド品を扱う店、怪し気な小物屋、1ドルショップ、スポーツ用品店など、店の種類はバラエティに富んでおり、一日中うろうろしていても飽きないでしょう。また、10を越えるファストフード店が立ち並ぶフードコートでは、イタリア、フランス、中華、日本、メキシコ、タイ‥‥などなど、様々な国の味が楽しめます。まぁ、どれもファストフードなので味は知れてますが、いろいろな料理を手軽に食べられるのはありがたい限りです。マイアミ滞在中、私はほとんどすべての食事をこの場所で済ませました。海辺側に移動すると、海を見ながら食事を楽しめるレストランやバーが並んでおり、常設されている小さなステージでは時々、ミニコンサートが開催されています。 さて、買い物は後日でいいとして、今は何をして時間をつぶそうかと考えていると、「ビスケイン湾内一周クルーズ」なるものを見つけました。そういえば、渡米前に読んだガイドブックにも載っていたな、これ。所要時間1時間半、ガイドの案内を聞きながらビスケイン湾内をぐるりと一周するボートの旅、料金16ドル。これはなかなか良さそうですね。時間的にもいい感じだし、これに乗ろう。ということで、早速チケットを購入してボートに乗り込みました。 乗船後まもなくボートは出発。船内は混んでいましたが、幸いにも眺めのいい席に陣取ることができました。背後に遠ざかっていくダウンタウンのビル郡をしり目に、ボートは海へと出ていきます。うーん、潮風が気持ちいい〜! 30分ほどすると、ボートはマイアミ有数の豪邸が建ち並ぶエリアに。このクルーズの最大の売りは、有名人たちが別荘として所有している豪邸を海の上から見られるということです。この付近に豪邸を所有している有名人は、シルベスタ・スタローン、トム・クルーズ、フランク・シナトラ、マライア・キャリー、アンドレ・アガシ、フリオ・イグレシアス、グロリア・エステファン‥‥などなど、「超」のつくビッグネームばかり! ガイドが豪邸の所有者を紹介するたびに、観光客からは驚きの声があがります。そんな中でガイドが一言。「‥‥続いて左手に見える建物は、元ヒートのロニー・サイカリーの家です」 ‥‥なにぃッ! 個人的には大ヒット!(笑) しかし周りのリアクションは明らかに小さい!(笑) そりゃ、普通の観光客はサイカリーの名前なんて知るわけないよねぇ。ちなみに、サイカリーの家は既に売却されており、現在は本人のものではないそうです。1つ残念だったのは、豪邸郡はすべてボートの左側に建ち並んでいたため、右側に座っていた私からは見にくかったということです。前の人の頭が邪魔で、写真も上手く撮れませんでした。 |
↓アル・パチーノ主演の映画「スカーフェイス」の撮影に使用された建物。 |
↓これは‥‥って、絶妙のタイミングで前を横切るんじゃねぇっ!>係員 |
うーん、それにしても、どの家も異様にでかいんですけど‥‥溜息ものです。見てるだけで満腹って感じですねぇ。(笑) その後、ボートは出発地のBayside方面へと戻っていきました。 |
↓南フロリダ最大の新聞社 Miami Heraldの本社。ヒートファンにとっては必須の情報源です。 |
↓海側から見たAAA。 |
1時間半のクルーズを終え、Baysideに戻ったのは午後1時前。その後、フードコートで昼食を食べ、しばらく辺りをぶらぶらしてからホテルへ。特にすることもないのでとりあえずTVをつけてみると、ESPNでは昨日のスポーツセンターの再放送がやっていました。おっ、ヒートの話題だ。なになに‥‥? 「Miami Heat's guard Dwyane Wade will miss the games at least for a week.」 なななんですとー!! 前のバックス戦、たしかにウェイドはプレイタイムが少なめだったけど、まさか怪我をしていたなんて‥‥。「少なくとも1週間欠場」‥‥わしゃ観れへんやないか!!(泣) ウェイドのプレイを生で観ることが、今回の観戦旅行の楽しみの1つだったのに‥‥うぅ、無念‥‥。 うむー、さすがにショックです。まぁしかし、私がマイアミまで来たのはヒートの試合を観るためであって、ウェイド個人のプレイを観るためだけではありません。ウェイドが欠場というのは凄く残念ではありますが、ヒートが勝ってくれればそれでよしとしましょう。ポジティブにいこう。てことはスターターはスキップ(レイファー・オルストン)か。ふむ、それはそれで楽しみですね。 今回の観戦では、チケットはすべてチケットマスター(オンライン)で購入しました。購入したのは3試合ともアリーナ席で、一般販売されている中ではもっとも良いセクションです。チケットは諸経費込みで1枚200ドル×3試合。これを高いと見るか安いと見るかは人それぞれでしょうが、ベンチ裏の10列目の席が200ドルなら私的には大満足です。同じ場所の席をステイプルズ・センターやMSGで取ろうと思ったら、一体いくらかかるでしょうねぇ‥‥。ヒートが人気チームでないことを、この時ばかりはありがたく思いました。(笑) チケット代は既にオンラインでクレジットカードで支払い済みなので、あとはAAAの窓口でチケットを受け取るのみ。開場まではまだ時間がありましたが、アリーナ周辺の様子の下見も兼ねて早めにチケットを受け取りに行きました。チケット窓口に行くと、当日券を求めるファンの列が‥‥3mほど。(笑) もうちょい並んでるかと思ったんですけどねぇ。フットボールが大人気の土地柄だけに、バスケットボールの人気はなかなか上がりません。そのことは凄く歯がゆいんですが、かといって、もしヒートが超人気球団なら私もチケットは取れなかったわけで‥‥凄く複雑な気分です。(笑) さて、その3mの列に並んで待つこと3分、早くも私の順番がまわってきたので予約番号を提示すると「チケットマスターをご利用の方は隣の窓口でお願いします」とのこと。なんだ、列に並ぶ必要なかったのか。まぁ、いいけど。3分だし。(笑) で、誰も並んでいないチケットマスター用の受け取りカウンターに移動すると、若い黒人の女性が対応してくれました。「では、この絵に書かれているディズニーのキャラクターの名前を答えてください。」 一瞬、はぁ??と思いましたが、彼女は笑って「ごめん、冗談よ。」 むむっ、一本取られましたな。(笑) 続いて身分証明のためにパスポートを提示すると、日本から来たということに凄く驚かれました。やはり、はるばる外国から観戦にやって来る人なんてめったにいないんでしょうね。彼女はしばらく、私のパスポートまじまじと見つめていました。どうしたのかと思ったら、パスポートに書かれていた日本語の文字が気に入ったとのことでした。「この文字はとてもキュートね。日本人はみんなこんな風に書くの?」 普段使い慣れていると何とも思わないものですが、知らない人が見ると日本語は「キュート」に見えるそうです。(笑) せっかくなので、日本語には3種類の文字があり、そのうちの1つは中国の文字だということ教えてあげました。ついでにアリーナの開場時間を聞いてみると「6時半」との答え。やはり、試合開始の1時間前までは入れないようです。ということで、チケットを受け取ってひとまずホテルに戻りました。 部屋に戻ってしばらくはESPNやMTVを見ながらぼーっとしていましたが、試合時間が近付くにつれて徐々にテンションは上がっていきます。窓からAAAの方を覗いてみると、試合に備えて何台かのパトカーが警備の準備を始めていました。開場を待つファンはまだいないようですが、そろそろ人が集まってくる頃でしょう。 高まる緊張感と膨らむ期待‥‥そろそろ時間のようです。チケット、財布、カメラ、予備のフィルム、サイン用のペン‥‥必要なものがほかにないか念入りに確認し、準備は万端に。‥‥よし、行くか! いざ、AAAへ! |